津田清子『句集 葛ごろも』(圭の会)より

  • 2018.11.01 Thursday
  • 18:03

 

20181101_174044.jpg

 

前回に続き、津田清子句集。
同じ季語の連作が多い。

白木蓮咲き揃ふ日を共にして

春の雲把へて放つ電波塔

竹藪は筍のためほの暗し

百姓が声やはらげて螢呼ぶ

鱗翅目天蚕蛾(やままゆが)みめ美しく

月明るすぎて死ぬこと怖くなる

月を見てひとり死ぬ日も独りなり

人肌に戻るまで海女火にあたる

耕して耶蘇名パウロは顔上げず

昆布揚ぐ体も舟も傾きて

昼寝せり売れぬ西瓜に添寝して

陽炎立つ経典の路絹の路

祖父母ゐて父母ゐて屋根の雪厚し

雪積りやすし俯向きがちの樹は

現在地不明枯野に地図拡ぐ

 

 

JUGEMテーマ:俳句

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