正木渓秋『句集 土(本阿弥現代俳句シリーズ26)』(本阿弥書店)より

  • 2019.02.04 Monday
  • 11:11

 

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1991年。
「群峰」同人。
反戦反核詩歌句集に毎年参加とあり、その関係の句も多い。

夕去れば落葉もて来る風ばかり

積量に耐えきて冬の馬の尿

百姓が蛙が黙す空っ梅雨

女郎花高野に深く黄を潜む

藁塚をどっかと据えて月移る

農継ぎてひたすら老いて汗の母

蚊を打って己れの赤き血に染まる

山百合も荷の一つなる朝市女

尻据えて是好日の大南瓜

売られたる露こぼれけり朝の市

痩せ細る杭一本に水温む

大根引く大根はなさぬ土の神

白萩や天上という妻の庵

風花や尼僧に淡き紅のあと

つくばいに浮く侘助の首一つ

マンションの全影代田澄み切れず

滝落ちて天も地もなき音の中

尿臭く嬰児泣き立つ大旦

現世の声封じ込め滝凍る

啼き狂う蝉の履歴書広島忌

生涯を核の暗がり「むつ」の冬

 

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