尾亀清四郎『句集 飛天』(東京美術)より

  • 2019.06.06 Thursday
  • 22:49

 

20190606_200739.jpg

 

平成6。
「銀杏」主宰。第5句集。

追馬の勝ちし合図の鉦たたく

渓流に瓜冷ゆるころ客来る頃

春月に放つ矢をもて神楽果つ

大梁に湯気岐れたつ薬喰

堂寒し大和坐りのみ仏と

汲みて売る寒鯉槽の底ひより

みづうみに出てそれつきり春の雷

新彊に蜃気楼見て旅も果

次の間に積みて嵩なき藺座布団

月の宮神馬も小舎に目覚めをり

初斧の竹一本を伐りしのみ

常濡れの道来て滝に正面す

落しある水の音なく夕月に

竜田姫追ひてこの道滝に尽く

誰の手ものがれて自在雪螢

棉を摘む三人に果てしなき大地

白南風の沖の雲見て休み海女

沙羅散りて朝夕の作務欠かすなし

身に入みて孝養太子像の前

 

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