松井三棹『句集 七干支』(私家版)より

  • 2019.10.21 Monday
  • 22:42

 

 

平成19。
「俳句作家」「草苑」同人。第3句集。

鼻すじの彩とりどりの残り鴨

救世観音半歩踏み出す青葉光

枯色となりおおせたる七変化

紫の筋目の滲む白菖蒲

大輪の牡丹一揺れして開く

百済仏すつくと立ちし菊明り

奥宇陀の色深めゆく柿簾

紅梅に照り白梅に翳りけり

一湾を囲む湖北の遅桜

幼な名で吾を呼ぶ声魂祭

黒南風や隠しマリヤの寸足らず

縄文の夜空もかくや芦を焼く

糸蜻蛉蓮の花影より生る

晩鐘の響く果まで芦枯るる

三川の大淀となる花堤

葭鴨のナポレオン帽エメラルド

牡丹寺格子天井にも牡丹

窯元の火種のごとし木守柿

ボレロ聴く一曲の間の十三夜

比良颪比叡颪の交々に

三日月も火の粉をかぶる左義長(どんど)かな

空蝉の残す飴色今生に

座禅草ニーチェ耽読せしことも

 

 

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