道草の山羊に従ふ四温かな

  • 2017.01.31 Tuesday
  • 10:05

 

反芻の山羊となれ冬うららかに

 

道草の山羊に従ふ四温かな

 

反芻はヤギの最たる魅力と言ってもいいかもしれない。

さらに人間がヤギから学び取りたい最たるものかもしれないと思うものです。

大して噛みもせずにまずは一気に胃に草を詰め込む。

そうして地べたに重心を落としてゆっくりと戻して噛み直す。

瞬間をゆっくり味わうこと、それには恐れや不安、苛立ちなどが片づけられていなければならない。

反芻のヤギほど今ここに恍惚としてある姿を知りません。

高僧も足元に及ばないただのヤギ。

 

三寒四温を経て春になる。

四温に散歩に連れていくと、山羊の行きたい方へ行かせてあげる。

寒いときはそんな悠長なことはしていられず、そもそも散歩にさえ行かない。

 

 

への口でへのへのの目や春隣
 

我ながらおもしろいと思う句。

へのへのもへじの口は「へ」でぎゅっと何か、ここでは寒さをこらえているよう。

しかし目を見ると「へのへの」とゆるい。春は近いのかと感じさせてくれるよう。

 

 

JUGEMテーマ:俳句

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